ドイツ研修旅行レポート
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建物感想(ドイツの研修地区内)
建築素材委は石、木、レンガが基本
外装は漆喰、木の板張りが多いが塗り壁等はひび割れが少ないように
感じられた。
内装はドライウォール、木が多かった。
地震があまりない国ということなので構造的には日本で採用できない部分が
各所にあったことは納得した。外壁にひび割れが少ないのもこの影響を少しは
受けているのではないかと思う。
塗り壁 | 外壁板張り | 工事中:レンガ造 |
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レンガ造 | 外装施工中 | 間柱:通気層施工中 |
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サッシについて
多くのサッシが断熱サッシで室内側に開ける内倒し窓を兼ねた開き窓だった。
驚いたことにノイシュヴァンシュタイン城のある階にあった古い木製建具も
同じ開き勝手のものが取り付けられていて、この時代には既にあったのだと感心した。
テラス窓取付位置 | テラス窓取付位置 |
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トリプル | ヒーター位置? |
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内倒し状態1 |
内倒し状態2 | 開いた状態 |
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街並み(環境)について
住宅の庭、その他の建物に於いてもグリーンを多用している。
公園などをはじめ癒しの空間、憩いの空間が多く
各所に緑が目立っているというイメージが強かった。
ビアガーデンまでもが樹木の多い公園にあり、金沢のように
屋上の上で飲むビアガーデンとはえらい違いがあった。
せめて、石川県もこんな都市計画がなされ実際にこのような環境に
なればどんなに良いことか?真剣に考えてしまいました。
町 |
ビアガーデン | ビアガーデン |
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フライブルグ
フライブルグ市の概要
人口約22万人、学生の街
ドイツ南西部の都市、オーストリア・スイスの国境近くということもあって
バスの運転手さんが気を利かせてコースを変えてまで通過してパーキングにまで
寄ってくれました。
交通について:総合的交通計画
地域内で交通機関の乗り換えが自由に出来るような定期券(安価)によって
公共交通の利便性向上。
自転車専用レーンが多いく駐輪場を駅・停車場近くに設置して利便性を図っている。
個別の駐車場の設置が禁止されている他
車での通り抜けが出来ない袋小路が多い
道は人や子供が主体の住宅地
自転車交通の促進を考えている
道路は歩道と路面電車の線路だけで、自動車が通れる場所がとにかく少なかった。
線路の間には芝生まであった。
標識 | 標識 | 町並み |
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憩いの庭 | これがゴミ収集場所だなんて!! |
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省エネについて
雨水の地下浸透による水資源保全策
省エネ建築の義務化
太陽光発電で44%の電力
風力発電56%の電力
コジェネレーション、地域暖房=市内の消費電力の半分を提供
太陽光発電を設置し発電量が消費量を上回る
南に窓が多い。
南に窓を設けてでも太陽熱をパッシブに取り入れるメリットのほうが大きい。
バルコニー、軒の出を大きくとることで
夏は室内への日差しを抑えるも、
冬は部屋の奥まで入れている。
日本でも建築を学んだ人なら常識的に知っているんだが
諸事情があってなかなか実行されていないと思う。
太陽利用 | 壁断熱層を避けてベランダ施工 | 影に注目 |
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軒・ベランダ | 軒・ベランダ | 軒 |
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景観について
色、形、屋根角度、高さ制限有り
エコタウンとして脚光を浴びたVAN BAN団地を視察
世界でも先端をいくエコタウン団地
決して外観上、色や素材に統一感がある訳ではないが町全体としてはとてもまとまりがありました。
自分の感想としてはこんなバラバラな色や素材であるにも関わらず共通点がありました。
それは、『緑とマッチしていると』いう共通点でした。
住宅街(集合住宅が多い)戸建と集合住宅の比率≒1:9
フライブルグPM
高級住宅街(建築家の家訪問)
外壁の断熱層が30センチもあり、仕上げ層も合わせると40センチにも
なる。
日本に帰って早速、パッシブハウスの基準について調べてみると
外壁、屋根の熱貫流りつが0.15Wとありこれを高性能グラスウールの抵抗で
逆算すると厚さは≒30センチと書いてあったのでほとんどのパッシブハウスの外壁は
40センチくらいになるということがわかった。
こんなパターンも!
建築グループというのがあって、たとえば10人集まってどんな家にしたいか
毎週会議を行って希望の家が建つように話し合う。建築家や市もアドバイスをする。
ノイシュヴァンシュタイン城・トイレ・その他
ノイシュヴァンシュタイン城の全景です。自分ではうまく撮れないのでパネルを中国人と喧嘩しながら撮りました。
どうせならこんな建物を設計してみたいものです。
ノイシュヴァンシュタイン城厨房
ここで料理を作ってみたい。
ノイシュヴァンシュタイン城の厨房 | 厨房2 | 厨房3 |
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厨房4 | 厨房5 |
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有料のものがあったり、各地でのトイレがとても気になりました。
日本のトイレと比較してみてください。
フランクフルトホテル | フランクフルトホテル2 | フライブルグホテル |
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フライブルグホテル:流石4つ星 | ノイシュヴァン城下のレストラン:有料 | ビアガーデン |
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パーキング1:有料 | パーキング2:有料 | パーキング3:水を流すと便座が一回転 |
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ドイツ gallery
反省とその改善点
今回のレポートをホームページにした事と写真を多様した理由は、
設計でお客様と打合せしている時と同じように出来るだけ解り易くリアルに説明したいという思いと
このレポートを一時的な一過性の出来事として終わらない様に何かあれば更新して行きたいと思ったからです。
帰国後に親戚、知人と土産話をする機会が多少あった中でこんな話もありました。
『一般的に研修旅行とは慰安旅行の事や!』などと言われたりもしましたが、
今回は胸をはって違うことを伝えました。
社長のラジオ放送等で事前に聞いて多少の予習をしていた事など
他社ではなかなか成しえない知識を得てから望んだことはかなり有効でした。
しかし、人間の欲望(知識欲)とは恐ろしい物でもっと自分でも調べてから望めばよかったと思い反省しました。
これが今回の反省点であり次回に向けての改善したいと思った事でした。
最後になりますが、今回のドイツ研修旅行は言葉やその他の弊害があるにも関わらず、とても有意義でほとん
ど何事も無くスムーズに事が運んだと思います。
添乗員と一緒にツアーでも行っている訳でもないのに、
なんでこんなに国内旅行でもしているかのようにスムーズにいったかと言えば社長の添乗員以上の気配りと言語力が
あったからでした。本当にありがとうございました。
又、出来れば一緒に行きたかったのですが、我々不在の時の現場等の対応も帰国してから聞くことができました。
留守番をしてくださった方々も本当にありがとうございました。