サスティナブルデザインセミナー
栗生明氏のサスティナブル・デザイン建築と歴史的継承 第一部
ニチハサスティナブルデザインセミナー2015に参加させていただきました。
栗生明氏は2013年に20年に一度の伊勢神宮式年遷宮記念『せんぐう館』を設計された注目を集めた建築家です。
栗生明 氏 プロフィール | パネル説明いただいた作品集 |
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説明して下さった作品は全てストーリーで繋がっており完成までの流れが明確にされていているものばかりでした。これらを利用する人々がここへ訪れると今回の説明をきいていなくても自然と共鳴し、和んでいくものと思いました。
全てのコンセプトの始まりが、注文者の要望からスタートし、地形、環境を元にそれに合ったデザイン+用途になって完成されて行く感がありました。
中には、実施設計迄行っていたのに実現されなかった物件も見せながら説明していただき思いも語られました。同じ設計をやっている立場からも共感・感動が多々ありました。
すばらしいので正式サイト紹介します。
パネルディスカッション 第二部
ここからは、
栗生明氏 水野一郎氏 西川英治氏 の三人によるパネルディスカッションになります。
サスティナブルデザインのテーマに添ったディスカッションになっています。多少の脱線話もありましたが、、、、(笑い)
金沢工業大学教授 水野一郎 氏パネル説明
建築家(登録) 一級建築士
金沢工業大学教授・顧問
葛熨計画研究所 顧問
本日のパネルディスカッションの司会進行役でした。
自他含めた各作品の紹介、説明も楽しかったです。セミナーの内容は以下に掲載します。
建築の話になった途端、とても笑顔がよくなり楽しそうにお話されてました。
現代の都市計画事情を考えると防火規定・構造規定によって素材選びや構造がますます厳しくなる実情に於いて今回の水野先生のお話は建物に伝統工法継承を重視し、素材、構え等を出来るだけ活かしたいという思いがひしひしと伝わってくるものでした。
ご苦労が伝わってきました。
金沢市民芸術村 |
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旧大和紡績跡地
構造補強計画は(写真右) |
金沢市民芸術村 内部 |
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内部構成は、 |
金沢蓄音機館・ひかり蔵 |
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金沢ひがし茶屋街で築120年
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ヨーロッパ研修旅行
水野教授は学生さんを連れてよく行くそうです。
私も連れて行って欲しかったなー!
ルーブル美術館 | ルーブル地下平面図 | ルーブル地下エントランス |
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大英博物館 | ドイツ国会議事堂 | キューポラ |
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五井建築設計研究所 西川英治氏 パネル説明
サスティナブル建築とは?
持続可能性のある建築物
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地球環境に対して負荷をできる限り抑えて、環境を維持し続けられるよう考慮された建築物
サスティナブル建築の類型
@エネルギー低消費建築(維持コスト低減化)
A長寿命建築(建設エネルギー消費の低減化)
B環境保護建築(建築による環境破壊の低減化)
サスティナブル建築に向けた提言
@建築を経済的価値から切り離す・・・経済的価値=ではない建築的価値
・建築の公共性及び建築主の責任を法律に盛り込む
・建築物を一定期間存続させる責任を建築主に課す(50年程度)
・一度生まれた生命を大切にするという社会教育
A建築の材料に対する評価基準設定(美観性/耐久性)
・建築材料が建築の質の低下に大きく影響を及ぼしている
作品紹介でShare金沢
すばらしい計画でした。
旧国立病院の立地していた後の荒れ地だった場所に都市計画がらみで実施して完成したのがShare金沢です。
サ高住を含む高齢者住宅・学生向け住宅・子育て応援施設等がありこれを囲むように各地区・コミュニティ環境を形成しており、敷地内の緑はそのまま利用して巧みにマッチさせています。
とても楽しいお話が多かったです。
中にはこんな話も、、、
ニチハさん主催のセミナーなのに要望まで語っちゃって!
『あのタイル調サイディングや石目調サイディングなどの商品何とかならないの?』なんて飛び出すから場内から思わず笑いが出ました!
ニチハさんも思わず『ペコリ!』今後の検討課題にしますとのことでした。
Shara金沢 | 内部施設 |
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内部景観 | Shara金沢 構成 |
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子どもから大学生、そして高齢者まで、 世代や障害の有り無しを超えて、いろんな人が共に暮らす街。いろんな人とのつながりを大切にしながら、主体性をもって地域社会づくりに参加する街です。by- Share金沢 左上の図のように中央に児童入所施設・サ高住等の高齢者住宅・学生向け住宅・子育て応援施設(青色)を配しこれを囲むようにSOUTH地区、EAST地区、NORTH地区、WEST地区 |